箱と工具の
「hacoful（ハコフル）」

【指輪用工具】主な種類と用途・使い方を解説！販売店も紹介

指輪の制作やリサイズ、修理を行う際には、適切な工具が必要不可欠です。指輪用の工具にはさまざまな種類があり、目的や作業に応じて適切なものを使用する必要があります。

今回は、指輪用工具の種類とその用途、使い方を解説し、それらの工具を扱う販売店についても紹介します。指輪用の工具について知りたい方や、実際に工具を探している方はぜひチェックしてください。

指輪用工具の主な種類

それでは早速、指輪用工具の種類別に用途や使い方などを紹介します。

紹介するのは以下の工具です。
・リングゲージ
・芯金
・木鎚・ハンマー
・ワックスリーマー
・ヤットコ・カニコンパス
・すり板
・彫刻刀
・ハンドピースグラインダー
・糸のこ
・ヤスリ
・研磨材


リングゲージ

リングゲージは指のサイズを測るための工具です。サイズが異なる複数のリング状のゲージがセットになっており、指にはめてフィットするサイズを確認するために使われます。指輪の内径を正確に測定することで、適切なサイズに仕上げることができます。


芯金

指輪の形状を整えるための金属製の棒状工具で指輪の内径を広げたり、丸みを維持したりする目的で使用されます。

芯金を使うことで、リングの変形を防ぎながら、均一で滑らかな形状を作り上げることができます。指輪の製作工程で発生する小さなゆがみや不均一なラインの修正にも効果的で、指輪の完成度や美しさを高めることができます。


木鎚・ハンマー

木鎚やハンマーは、指輪の形状を整えたりサイズ調整を行ったりする際に使う工具です。木鎚は比較的柔らかい素材のため、指輪を叩いても傷がつきにくいのが特徴です。指輪を芯金に通した状態で叩くことで、微細な調整から均一な形状への整形まで行うことができます。

木鎚以外にゴム製や金属製などのハンマーが用いられることもあり、用途に応じて使い分けられます。ゴム製のハンマーは軽い打撃での調整に向いており、金属製のものはより強い力が必要な場面で使用されます。


ワックスリーマー

指輪のワックス原型を加工する際に欠かせない工具で、指輪の内径を広げたり形状を整えたりするのに使います。先端がドリル状になっているため、ワックス素材に対して安定した力を加えられ、スムーズで均一な削りが実現できるのが特徴です。

ワックスリーマーを使用することで、削りすぎる心配が少なくなり、細かな微調整をしながら理想に近い形状に仕上げることができます。


ヤットコ

先端部分が平らでつかみやすく、作業中に対象物を傷つけにくい構造が特徴で、細かいパーツの扱いもしやすいです。ヤットコには、平ヤットコ、丸ヤットコ、先端が細いタイプや曲がった形状のものなど複数の種類があり、作業内容に応じた工具の選択が可能です。

曲げ加工には丸ヤットコを、パーツの固定には平ヤットコを使用するといった使い分けができます。また、ジュエリー制作の際に石座を調整したり、小さな部品の取り付けを行ったりする際にも用いられ、手作業の精度を高めることができます。


カニコンパス

正確な円やアーチを描くための専用ツールで、デザイン工程や指輪の装飾に活用されています。その特徴的な形状から「カニコンパス」と呼ばれ、2本の足がカニのハサミのように見えることに由来しています。

使い方はシンプルで、片方の足を材料にしっかり固定し、もう片方の足で円を描くように回転させます。ブレることなく正確な線やアーチを引けるのが特徴です。寸法の微調整が必要な場面でも重宝され、作業者が思い描いた通りの円弧や装飾を再現できます。


すり板

指輪をはじめとするジュエリーの表面を滑らかに整えたり、微細な研磨や仕上げを行ったりする際に欠かせないものです。作業台にしっかりと固定して使用するため安定性が高く、指輪や小さなパーツを精密に削ったり、表面の凸凹を均一に仕上げたりする際に重宝されます。

木製のため、木の適度な柔らかさがジュエリー表面に余計な傷をつけない利点があり、細やかな調整が必要な際にも安心して使用できます。作業のしやすさと素材の保護の両立が可能です。


彫刻刀

デザインを彫り込むための工具で、指輪やジュエリーの表面に繊細な装飾や立体的な模様を刻み込む際に使用されます。

精密な細工や模様を施すのに適している彫刻刀には、平刃、丸刃、三角刃といったさまざまな種類があり、それぞれの刃は彫りたいラインの太さや深さ、デザインのディテールに応じて選ばれます。

例えば、丸刃は柔らかなカーブを描く模様に、平刃は直線的なラインを彫るのに適しており、三角刃はシャープなエッジを必要とするデザインに向いています。


ハンドピースグラインダー

ジュエリー制作において指輪や小物の細部を精密に研磨・削り加工するための電動工具で、ペン型の持ち手が特徴です。軽量で操作性が高く、手元で細かい調整がしやすいため、繊細な部分の研磨や削り出し作業に適しています。

回転速度を調整できるため、金属や石の硬度や仕上げの種類に応じて柔軟に対応できます。
ジュエリー制作において、例えばリングの内側や複雑なデザインの隙間など、通常の手作業では難しい部分の加工にも有効です。

細かな装飾や仕上げ、滑らかな光沢を出すための最終研磨など、精度が求められる場面でも使用され、手作業では難しい精密な仕上がりを実現するためのツールです。


糸のこ

細かい形状や複雑な模様を作り出すために用いられる工具です。曲線や複雑なデザインを作る場合には、糸のこの細い刃を使って精密に切り出すことで、美しく仕上げることができます。

繊細な曲線や鋭角のカットを施すことも可能です。糸のこは用途に合わせて刃を付け替えられる点も特徴で、金属の硬さやカットの仕方に応じた刃を選ぶことで、より正確でスムーズな切断が可能になります。


ヤスリ

素材の表面を削り、形を整えたり滑らかに仕上げたりするための工具です。ヤスリには、目の粗さや形状が異なるさまざまな種類があり、作業内容や加工する素材に応じて適切に使い分ける必要があります。

粗目のヤスリは、素材の大まかな形状調整や余分な部分の除去に適しており、短時間で素材の削り出しが可能です。一方で、細かい目のヤスリは仕上げ段階に使用され、表面の滑らかさや微調整を行う際に効果的です。


研磨材

表面を滑らかに整え、光沢を出すために用いられる工具で、ジュエリー制作において重要な役割を果たします。指輪や装飾品の仕上げ工程では、研磨材を使用して微細な傷やくすみを取り除き、金属や宝石の本来の美しい輝きを引き出します。

研磨粒子の大きさによって研磨力が異なるため、目的に応じて粗さを選びます。粗めの研磨材で大きな傷を均し、滑らかな面を形成した後、細かい粒子の研磨材でツヤを出す仕上げ工程に移るのが一般的です。

指輪用の工具を購入するなら

指輪の製作や修理で必要な専門工具を取り扱っている販売店は多岐にわたります。例えば、大手の工具専門店やジュエリー用の工具を扱う通販サイトでは、リングゲージやヤスリ、ジュエリープライヤーといった一般的な工具から、熟練の技術者向けの高度な工具まで幅広いアイテムが揃っています。

専門性の高い工具に関しては、質の良いプロ向けアイテムが豊富な専門店を利用することで、耐久性や精度の面で優れた工具を手に入れやすいでしょう。

なお、ジュエリーショップなどで用いる指輪用の工具をお探しの場合には、ハコフルのご利用がおすすめです。ハコフルは、1912年創業の株式会社トップウェルが運営するジュエリーパッケージやショップツールのオンライン販売サイトで、長年の実績に裏打ちされた質の高い製品を提供しています。

トップウェルでは、品質管理を徹底しておりISO9001も取得しています。これまでに3,000社以上との取引実績を誇り、指輪用の工具だけでなく、様々なパッケージ、ショップツールも扱っております。

ご興味のある方は、ぜひハコフルの取り扱い商品をチェックしてください。

ジュエリーツールの詳細はこちら

また、東京・御徒町にある直営店「ジュエラーズギア」でもジュエリー関連の工具についてのご相談を承っております。

【店舗・ショールーム情報】
店舗名：ジュエラーズギア
住所：〒110-0015 東京都台東区東上野1丁目14−10（JR御徒町駅から徒歩5分）
営業時間：10:00〜18:00（土曜日・日曜日定休）

※ご来店をご希望の場合には、事前にお電話またはお問い合わせフォームからご連絡をお願いいたします。

ジュエラーズギアの詳細はこちら

指輪用工具をお探しの方へ

この記事では、指輪用工具の主な種類やそれぞれの用途、さらに基本的な使い方について詳しく解説しました。

指輪のサイズを正確に測定するためのリングゲージや、指輪の形状を整える芯金、ワックス原型の微調整に役立つワックスリーマー、そして繊細な切り出しが可能な糸のこなど、各工具が持つ特徴や役割に焦点を当てています。

また、指輪用の工具を扱っている販売店としてハコフルも紹介させていただきました。様々なジュエリーツールを扱っているハコフルでは、指輪用の工具も多数扱っており、オンライン購入が可能ですので、指輪用工具をお探しの方はぜひご利用をご検討ください。